公認会計士を目指す価値はある?資格のメリット・デメリット

これから会計士を目指そうかどうか迷っている人向けに、公認会計士を目指す価値はあるのかを書いていきたいと思います。

公認会計士のメリット

若いうちから年収が高い。

大卒の平均年収が480万円(20代では300万円)と言われる中、公認会計士は初年度から年収500万円くらい、4年目で800万円を超えてきます。

ただここからの伸びは緩やかで、1000万超えるのはマネージャー以降(順当に行って8〜10年目くらい)になります。

転職がしやすい。

公認会計士は転職が非常にしやすいところが魅力的です。転職サイトに登録して実際によく来る求人としては、別の監査法人、税理士事務所、事業会社の経理あたりがど真ん中の求人で、年齢関係なくいつでも転職ができることと思われます。地方出身者でそろそろ故郷に戻りたいとなった場合、そこまで条件を下げずに転職が出来そうです。これは資格がないと出来ないことですよね・・・!

また、求人のど真ん中ではありませんが、会計知識を生かして(総合)コンサルティング会社や投資銀行など異業種にも比較的転職しやすいことと思います。求人のど真ん中ではないと言ったのは、やはり異業種なのでポテンシャルが高い20代後半までの若手会計士が対象となります。

社会的な信用力がある。

何も知らない社会人一年目の頃からお客さんからは先生と呼ばれ、それ以外の人からもお金や経済の専門家と思われ(実際は違いますが汗)、ローン与信額が大きいです。副業でローン借りて不動産投資をするために監査法人に入ったっていう方も知り合いにいました(笑)。

会計士や税理士として開業ができる。定年がない。

会計士試験に合格すると、税理士の資格を取ることができます。開業すると、自分がオーナーであり、定年退職がないため、生涯現役で働き続けることができます。

監査法人は女性が働きやすい環境である。

監査法人は実力が全てであり、男女関係なく出世できます。また、産休育休をとった後に、時短で(9時半ー15時)働くこともできます。そういう制度があるよというだけの話だけじゃなくて、実際にこの制度を使って働いている方が多くいて、どんなに忙しくてもちゃんと15時に帰れます。陰口をいう人もいませんし、言ったらその人が変人扱いされること間違いなしです。そのため、バリバリ働きたい女性、子育てと両立したい女性、どちらにとっても働きやすい環境であると言えます。

監査法人の働く人は優しい人が多い

これはかなり偏見かもしれませんが、監査法人の人は優しい人が多い気がします。勝手な分析になりますが、会計士は親も会計士だったり、そこそこ裕福な家庭で育った方が多く、性格が穏やかで優しい人が多いのではないかと思っています。

公認会計士のデメリット

多くの時間とお金がかかる

平均して合格には2−3年の時間がかかり、予備校費用で60万円ほどお金がかかってしまいます。時間の面では2−3年間、毎日8時間程度の勉強時間を要し、受験勉強以外の多くのことを諦めなければいけません。僕は大学時代にサークルや友達付き合いを諦めて受験に専念した結果、友達が大幅に減ってしまいました。

繁忙期は結構忙しい

3月決算を担当する場合、4月と5月初めが繁忙月になります。繁忙月は毎日20時〜22時くらいまで残業が強いられ、疲弊してしまいます。もうこれ以上お金いらないから休みが欲しい!ってなってしまいます。

私は3月決算に加えて2月決算、10月決算も担当していた時期があり、四半期レビューも加えるとほぼ毎月忙しく、一時期白髪が生えてきてしまいました。。。

 

ここからは、世間ではデメリットと言われていることを挙げていきます(私自身はデメリットと思っていない)。

資格に縛られてしまう

よく資格を取ったせいで視野が狭まったとかっていう意見を耳にしますが、結局はマインド次第だと思っています。会計士として監査法人で勤務した後に合わないと思って営業系職種に転職する人もいますし、逆に事業会社勤務の人も別の職種に転職することは一定のハードルがあり、そこは会計士と一緒だと思っています。

株トレードに一定の制限あり

所属している監査法人の監査クライアントの株は買えません。つまり日本株の約1/4のが買えなくなります。インデックス投資とかは全く問題ありません。

もしがっつりトレードしたい人なら、監査法人を辞めればいいってだけです。会計士資格は関係ありません。

合コンでモテない?!

 SNSで会計士が辛口評価されていますが、そんなことないと思いますよ。そりゃあ寒い会計ジョークを言ったり、威張ったり、割り勘にしたり、そんなことしなければ全然問題ないし、むしろモテます!笑

どんな人におすすめか

前述した通り会計士試験に受かるためには時間がかかります。そのため、まとまった勉強時間が取れる大学生じゃないと難しいのではないでしょうか。大学4年間、バイトやサークルに打ち込むのもとても良いことだと思います。でももし、やりたいことがあまり無い、大学で目に見える武器を付けたいと思った方にはとってもおすすめです。出来れば1年生か2年生の頃に目指して欲しいと思っています。いざとなれば一般就活に転向できますしね。

 

最後まで読んで頂きありがとうございました。